もし嵐が一般女性と普通の恋愛をしたら
第1章 蓮井莉菜27歳(コンビニ店員)①
ミナミとキョーコはその事実を知らない。
勿体ぶっているわけでも
優越感に浸っているわけでもない。
そこはあくまでもお客様である
櫻井翔のプライベートであり
領域である。
特別視しているわけでもなく
単なる客の一人にしか過ぎない。
「ちょっと出掛けてくる」
私は缶ビールを飲み干すと
コートを羽織りマフラーを巻き付けた。
「えぇ?行っちゃうの?」
「まさか莉菜……カレシ出来ちゃったとか?」
ミナミとキョーコの興味の矛先は
謎に包まれた嵐の活動休止から
居もしない私のカレシへと移動した。
勿体ぶっているわけでも
優越感に浸っているわけでもない。
そこはあくまでもお客様である
櫻井翔のプライベートであり
領域である。
特別視しているわけでもなく
単なる客の一人にしか過ぎない。
「ちょっと出掛けてくる」
私は缶ビールを飲み干すと
コートを羽織りマフラーを巻き付けた。
「えぇ?行っちゃうの?」
「まさか莉菜……カレシ出来ちゃったとか?」
ミナミとキョーコの興味の矛先は
謎に包まれた嵐の活動休止から
居もしない私のカレシへと移動した。