TIME is MONEY
第1章 scene Ⅰ
「あ…っ、や…だ…!」
いつの間にか脱がされたシャツ
何も着けてない上半身を唇で這い回る雅紀
何度も大きな手のひらが腰から背中を撫でていて
唇はまっ平らな俺の胸にキスを繰り返す
小さくて目立ちもしない胸の尖りの横に舌を押し付けられて
そこから尖りをすくい取るように舌に力を入れるから
舌先が先端に触れて、痺れるような感触
「ひぁ…っ」
かと思ったら、思い切り尖りを吸い上げられて
…ぷつ、と現れたそこに歯を立てられて
「やめ…っやぁ…!」
痛いのに、唇が離れたそこがジンジンと疼き出して
「…気持ちいい?」
キュッと尖りを摘まんだ雅紀が、薄く笑ってみせた
「んなわけ…、っ!」
ないだろ、と言おうとして、それは叶わなかった
雅紀がまた、そこをキツく吸い上げてしまったから
気付いたら俺の両手は頭の上で雅紀の片手で拘束されている
空いた手と唇は執拗に胸を弄っていて
やだよ、もう…!
何でこんな事されなきゃいけないんだよ
何で俺は、こいつに好き勝手されてんだよ
それに……
何で無理矢理なのに
雅紀はそんな目で俺を見てるんだよ…
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