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MITO

第4章 初勤務

「では、栗壱屋さんとこと我々が提携するかたちになりますね」とデヴィッドは、これからを見通して、そう言った。


「うむ、短い期間だが、これから全力で、我々が水戸さんを、サポートしよう。そして、この世が生きずらく、命を捨てざるを得なかった者達の、もっと生きたかったという気持ちを尊重しつつ、第二、第三のゾンビ労働者を手掛けていこうではないか」


 ジャガーは胸を張り、自分達の仕事に誇りを持てるように言い聞かせた。


「ジャガー」


「どうしたボンサン」


「水戸さんの、次の勤務先が決まりました。会社員の山野さんて方のお宅に決まりました」


「よし、水戸さんに報告してやろう。今日は栗壱屋に帰るだろうから」


「それと、カツラと特製のオーデコロンが出来上がりました。これで準備出来ました」


 すると、デヴィッドが研究室から出ようと扉を開けた。


「どうしたデヴィッド」とジャガーが声をかける。


 デヴィッドは目を輝かせた。


「水戸さんを、迎えにいきます。僕から伝えたいんです」


 そう言って、デヴィッドは、早速と出ていった。



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