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ひぐらしの声

第4章 日記

一月十八日

先生に叱られると死にたくなる。

全てを否定されたみたいで。

先生の求めることができなかった自分が、どうしようもないゴミクズのように思えて。

いっそ、この命絶えさせることができたら良いのに、
意気地のない自分がまた嫌になって。


こんな不毛なこといつまで続けるんだろう。


辛い時、何処かへ、幸いのあるところへ、帰りたいと願うのが、死にたいと願うようになったのはいつの日だったか……。

きっと、この世に幸いがあるところなんてないと気付いた時から。


タオルで首を締めてみても、ハサミで手首を切ろうとしても、結局は途中で怖じけずいて。

この世に未練なんて、書きかけたものたちを完結できていないことと、大好きな本の続きが読めていないことくらいしかないのに。


いつになったら消えられるんだろうか。

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