隣は空席のまま…
第14章 【最終章】隣は空白のまま…
その日――――…
夢を見た
私の隣には誰も座って居ない――――…
空席があるだけ…
どんなに頑張っても私は誰かの隣で笑うことが出来なかった――――…
でも――――…今は違う…
私の目の前に…ホタルが居た…
目の前で私を見つめ…笑ってくれている
そのホタルの腕には…スヤスヤ眠る…赤ちゃんも居る…
ホタルは教えてくれた――――…
隣で肩を並べて歩くのではなく
向かい合い…互いの顔を見て話し合って行くのが私たちでしょ?って…
凸凹な家族が出来るかも知れない――――…
でも
互いの顔を見て、表情から察して…両手を取り合って私たちは進めばいいのだと…
だから
私の隣は…
空席でいいのだと――――――――…
目が覚めたら…また…向かい合って…愛してると伝えよう…
愛していると――――…
【完】
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