隣は空席のまま…
第2章 冷めたコーヒーを…
「――――二人目が…出来たんです…
欲しがっていた…女の子…だよ…
だから………ちゃんとした家族になろう?」
彼の…息づかいが聞こえて来そうだった――…
私が…何を…言っても―…何も変わらない
彼は…最初から…奥さんのモノで…家族のモノ…
私より…年上である奥さんは…奥の…寝室がある扉を見つめ―…
一礼をする…
「―――お邪魔しました…」
奥さんは、私にも一礼をし…玄関を出ていった―――…
バタン――――…
何も…言えないまま…
私は、その場にヘタリこんだ……
数分後―…
寝室にいた彼が…
帰る準備をして…部屋から出てきた…
「彩芽―――…」
「――――帰るのね…」
「あぁ…」
「…今まで…ありがとう…」
彼の…その一言で…
私たちの別れは…
決まった――――――…
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