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※未定

第6章 尾行

「っ大丈夫、だよ…僕がいるから…っ」


今度ははっきりと聞こえてきた声。


僕は座っていた腰を上げ、隣のベンチに座っている2人に声をかけた。


「君たち、華邑くんの弟くんだよね?」


急に話しかけられびっくりしたのか、びくりと肩を震わせた。


「急にごめんね。えっと、お兄ちゃんとは学校の友達なんだ」


それでも信じられないみたいで、ちょっと悲しくなった。


いや、でも今の僕はどこからどうみても怪しい人だよなぁ…

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