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※未定

第7章 信用

…の前に……


「あ、華邑くん」


「…あの、さぁ……後で必ず礼するから、少しの間あいつら見ててくんねぇ?」


これで碧たちがまたどこかに行ってしまったら元も子もない。


「うん。全然大丈夫だよ。じゃあ、僕からも一つお願い、いい?」


「あぁ」


首を縦に振ると、スッと俺の目の前にスマホが出された。


「え、なに?」


「もしあの子のお母さんがここに来たとき、華邑くんに伝える術がないでしょ?だから、連絡先交換しとかない?」

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