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僕の専属執事は10歳年上

第5章 ~泉とロークの決断~

◇新幹線の中◇

-泉視点-

「やったぁ…。」

何とか、逃げ切る事に成功して少し気が抜ける。

「泉坊ちゃま、これでもう安心ですよ!」

「そうっすよ!
これで、俺達は晴れて自由です」

「所太郎と、茶羅の言うとおりですよ
俺達は、自由を手に入れたんです」

「自由か~」

麗音さんとの、婚約と結婚は破談で終わらし、富崎家の次期当主と次期社長の地位を捨てた。

「ローク、所太郎、茶羅
富崎家の子息として、最後に1つの命令をしたい」

「泉坊ちゃま、何なりと御命令を」

「泉坊ちゃま」

「遠慮なく命令して下さい」

ローク達が、僕からの最後の命令を待つ。

「僕は、富崎家の次期当主と次期社長の地位、富崎家を捨てた
これによって、たった今から僕はただの富崎泉となった」

そう言うと、3人はニヤッとする。

僕が、今から3人に何を命令しようとしてるのがわかったみたいだ。

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