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知らない世界

第2章 まさかのクラスメイト

「兄貴、お帰りなさい。
・・・兄貴、そのガキどうしたんですか?」

「奥の部屋に布団を敷け!
こいつケガをしてるから、直ぐに医者を連れてこい!」


組と言うか、事務所と言うか、二宮の家と言うか、俺は気を失ったまま連れてこられた。


「俺が戻るまで、若を車から降ろすなよ」


用意された布団に寝かされた。


「直ぐに医者が来るから、もう少しのがまんだからな。
おい誰か!ここで医者が来るまで見張ってろ」


俺の頭を優しく撫でて、二宮のところへ戻った。


「こいつは何者なんだ?
もしかして、若にボコボコにされてケガしたから連れてきたのか?
若のやんちゃには、勘弁してほしいよなぁ。
世話をさせられてる兄貴も、気の毒なもんだよな」


襖の隙間から覗く組の人。
しばらく覗いて、襖を閉めた。
言われた通りに、部屋の前で医者が来るまで見張っていた。

回りがどれだけ騒いでいようと、俺は気を失ったまま、目を覚まさなかった。

二宮のもとへ行ったあの人、櫻井さん。
一瞬回りにいた組員がシーン・・・となる場面があったとか・・・。
俺がその事を知るのは、今からしばらくしてからのことだった。



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