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知らない世界

第3章 反省

次の日、1人で起きて歩けるくらいになった。
でも食欲はない。
週末で学校も休み。
月曜日までには、治るだろう。
夜までゆっくりしよう。
もう一度ベッドに転がると、携帯がなった。


「これ・・・誰だ?」


しばらく無視していたけど、何となく気になって電話に出た。


『もしもし?』

『もしもし、櫻井です。調子はどうだ?』

『櫻井さん?昨日はありがとうございました。
もうすっかりよくなりました』


すっかりではないけど・・・


『悪いと思ったけど勝手に番号、登録させてもらったよ。
そうか、もう大丈夫なんだな?よかった・・・
休みの間、ゆっくりしてちゃんと治せよ』

『はい・・・あのぉ・・・』

『じゃあな・・・ガチャッ』


電話が切れた。


「あのぉ・・・何て言いかけたけど、俺はあの人に何を話そうとしたんだろう。
お礼?いやいやそれは何度も言っている。
じゃあ何だ?
ん・・・わかんねぇよ!」


寝転がると、そのまままた眠ってしまった。


「う~ん・・・えっ!?もうこんな時間!」


昼も過ぎ、さすがに少し腹が減った。
軽く昼めしを食べ、体をならすために出掛けることにした。


「お袋、買い物行ってきてやるよ」



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