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知らない世界

第8章 打ち上げの日に

あまり遅くならないように送ってもらった。
また送ってもらったことがバレたら、お袋が心配するといけないから、少し手前で降ろしてもらった。


「明日、迎えに来るよ」

「大丈夫です、自分で行けます」

「そっか・・・じゃあ気を付けろよ。
また連絡する」


体は痛いけど、何だか気持ちはフワフワしたている。


「俺、大人の階段上っちゃったよ」


キスしただけで、おめでたい俺。
夜はなかなか寝付けなかった。

次の日、学園祭2日目は前日の分をとりかえそうと頑張った。


「松本君、大丈夫?」

「潤、無理するなよ」

「大丈夫だよ、ありがとう」


みんなが色々気を使ってくれながら、学園祭は無事に終わった。


「あのさぁ、片付けしながら聞いてくれるかな」


急にかずが教室の前に立ち、話し出した。


「もしよかったら、学園祭の打ち上げやらないか?」

「打ち上げって今日?・・・どこで?」

「今日じゃないんだけど・・・俺ん家でどう?
今までのお詫びも兼ねて、今度の日曜日とかどうかな?」

「お邪魔じゃない?」

「全然O.K. !
何もいらないから、手ぶらで来て」


嬉しそうなかず。


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