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☆時計じかけのアンブレラ☆

第14章 虹

―――次の日。
俺も映画のPRの為、とある番組にゲストとして収録に来ていた。

収録の合間の休憩が終わって楽屋から出ると、斗真とバッタリ会った。どうやら、別番組の収録で来ていたらしい。

斗真は、飲んでて気分が良くなったりすると、俺に電話を掛けてくる。しかもそれがちょっとシツコイから(笑)、最近は誘われてもずっと断っていたんだけど…。

「ニノさ〜、このあと予定ある〜?飯食いに行かねぇ?」

(…来たよ…)
「え〜、どうしよ…」
「帰ってもゲームするだけでしょ(失礼)?そんな時間は取らないから。ねっ?」
斗真は俺が断る暇も与えず、話を被せてきた。

(ゲームするだけって…。間違ってないけどっ)

俺は内心ムッとしながらも
「しょうがねぇなあ。今日だけ、だから」
半ば押し切られる形で渋々了解した。

収録もほぼ予定通り終了し、潤くんにLINEをしてから楽屋を出た。

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