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☆時計じかけのアンブレラ☆

第8章 言葉より大切なもの

――――――

身なりを整えて、2人でソファーに座っている。

「潤くん、ごめんね」

「なんで謝るの?」

「俺さっき、素っ気ない態度とっちゃって…」

「何年一緒にいると思ってんの?」

「え?」

「わかるよ。
いいんだよ。かずはそのままで。
そのまんまのかずが、俺は大好きだよ」

「…潤くん…

ありがとう」

「さっき翔くんが、俺がいない間かずが寂しがってたっておしえてくれて、嬉しかった」

「////」

俺は恥ずかしくなって、側にあったクッションを取って顔を埋めた。

「俺も寂しかったよ。
向こうにいる間ずっと、かずのことばっか考えてた」

「本番中も?」

「いや、さすがに本番中はマズイでしょ(笑)」

「だよね(笑)」

「でも良かった。今日一日かずと一緒にいられて。
また明日から頑張れそう」

「俺も。潤くんが帰ってくるまで頑張る」


帰ってきたら、またいっぱい愛してね。


<おしまい>

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