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男性「座ってお待ちください」

明「はいっ」


対応してくれたのは
眼鏡に白衣姿の理系男性だった

白いシャツに水色のボーダーネクタイ
綺麗な顔立ちで眼鏡から覗く
瞳にゾクッとした


男性「…」

明「…あ…あの…」

男性「はい」

明「川野幸さんって人、知ってますか？
この学校にいるはずなんですけど」

男性「川野幸、ですか」

明「はいっ」

男性「それ、私の事ですけど」

明「え？」

幸「私が川野幸ですよ、二階堂明子さん
いや、明さんか」

明「あ…」


川野幸（かわのゆき）
幸という名前から女性だと思っていた

だけど目の前にいる川野幸は男性
川野幸は女性ではなく
男性だった


幸「大丈夫ですよ、あなたのお母さんか
ら事情は聞いてますから」

明「…」

担任「すいません遅くなりました」

幸「じゃあ私はこれで」

明「…」


それからすぐ
担任が現れ教室へ案内された
明は３組で久志は２組、別のクラスに

ちょっと安心した