きっと あなたと・・・
第112章 ー お揃い ー
「・・・・ん??」
湊『ちょっとごめん・・・外すね』
降りようとドアに手をかけた瞬間引き止められて、
ひとつに結んでた髪を器用にほどくと、
湊は私の髪を整え始めた。
「湊!?」
湊『俺は、詩織さんは髪おろしてるのが一番好きかも』
おろした髪を耳にかけて前髪を整えると、
満足したように笑って、私にニット帽をかぶせた。
湊『ん、似合う』
「湊、これ・・」
湊『ん、おそろい♪・・行こうか』
おそろい・・・ね。
湊、わざわざ用意してたのかな??
とりあえずそのまま車を降りて、
窓ガラスで帽子を確認してると、
湊も隣に来て同じように前髪を確認してた。
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