きっと あなたと・・・
第161章 ー忘れるくらい-柊- ー
“帰りたくない”って思わず口にしてて・・・
自分でも驚いて咄嗟に否定すると、
焦る僕とは反対に、詩織さんはクスクス笑ってた。
「・・・変な意味・・ってどういう意味??(笑)」
柊『あ・・いや・・別に・・・』
「ふふ^^そろそろ帰らないと・・・みんな心配するね」
柊『んー・・・僕は詩織さんが心配』
「大丈夫・・・もう落ち着いたから・・ありがと」
照れたように僕の手をぎゅっと握る詩織さん。
今までずっと・・僕には甘えてくれなかったのに・・・
それだけで胸がきゅっとなる。