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俺は一歩、引き下がった。



みんな、わかってるくせに…。
俺が優をキライなわけないだろ…。



「ほれほれ、どうした、蓮？」

しょうた兄が調子に乗って、はやしたてた。



優のほうをチラッと横目で見ると、不安そうにじぃーと俺を見ていた。


これは…はやく言わないと、また泣いちゃうよな……。


でも、家族の前って…恥ずかしい……。



「蓮～、はやく、はやく」


とのあ姉が急かす。