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委員長はエッチでした

第1章 委員長





え……と
ちょっと待ってよ
だって委員長だよ?

いつも話しただけで
顔が真っ赤になるし

きっと
何も出来ないよ。



どこかで
馬鹿にしていたのかも
しれない。



テーブルの上に視線を移して

あたしが渡した
焼酎グラスが

いつの間にか
空っぽになっている事に
気付いた。



まさか……。
酔っ払ったって訳じゃ
ないよね。



いつも通り
赤い顔をして
でも
ずっと顔が赤いって
まさか……?



やっぱり
酔って……?



茫然として
固まるあたしの服を

ちゃっちゃっと
脱がしている
黒崎。

ブラジャーのホックを
外すのに
手間取っている。



「あっ、あのねっ、黒崎……っ」



ブラジャーと
パンティーだけの姿にされて
焦って口を開く。



熱い息をつく黒崎が
ぎゅっと目を閉じて
呟いた。



「ごめん……
ごめんね、藤島さん……っ」



ベッドの上に押し倒されて
あたしの上に
覆い被さった彼が

綺麗な顔を寄せて
あたしの唇に
キスをした。



余裕のない
激しいキスに
目眩がして……



ああ
黒崎に
食べられてしまう……。



そう
思ってしまう
キスだった。

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