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委員長はエッチでした

第11章 友達との一線を越えて





いつものように
亮のアパートに
皆が集まり
謎の勉強会がはじまって



それはまさに
嵐が巻き起こった
瞬間の出来ごとだった




「亮〜!
旦那が浮気した〜っ、
暫く、あんたんちに泊めなさいよ〜!」



ドアを開けて
急に上がりこんで来たのは
驚くほどの
迫力美人



派手な外見と
香水の匂い
モデルもびっくりして
逃げていくほどの
プロポーション



「……静香ねぇさんっ?」



亮が驚いたように
声を上げて
何故だか
腰を浮かして
逃げ腰になった。



んっ?
おねぇさんっ?



ずかずかと
あたし達の傍に近付いて
腰に手をあてている



「亮ったら、可愛い友達が出来たのね?
……で?
彼女はどれ?
まさか、彼氏がこの中にいるって訳じゃ
ないでしょうね?
可愛いわね、あなた?」



スッと手を伸ばして
翔矢の頬を
撫でているし



翔矢は平然と
笑って
軽く頭を下げた



「亮くんの友達で桜木 翔矢です
近くの大学生で夜は、
バーでバイトしてます。
良かったら、おねぇさんも飲みに来てね?」



名刺を出して
おねぇさんに渡している



さすが
ちゃっかりしてる
というか
なんというか



相変わらずの
愛想笑いで
おねぇさんに
握手までしちゃって




「あら、ここなら行った事あるわよ?」




芽以の目が
きらきら輝いて
おねぇさんに
身を乗り出した




「静香ねぇさんっ、
久し振りです〜っ、あたし芽以です〜っ」



静香ねぇさんは
芽以をチラリと
流し目で見つめて
クスリと笑った



「やだ、芽以ったら、変わらないわね〜、
ここも成長してないんじゃないの〜」




芽以の胸元を
さりげなく触っている



「芽以はまだ、成長中なんです〜」



きゃっきゃっと
笑う芽以



なんとなく
疎外感



そっかぁ
芽以は亮と
いとこだと言ってたから
それでか……




冷めた目で
芽以の胸元を見ている翔矢



翔矢も
遠い親切だと
言ってた気がするけど
さっき自己紹介
してたよね?



そう思うあたしの前で
静香ねぇさんは
ズバリと言った



「あんたデブじゃなかった?」




瞬間から
眉毛が吊り上がる翔矢




「覚えてるんだ〜?」




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