テキストサイズ

委員長はエッチでした

第12章 真夜中のおしおき





朝目が覚めたら
あたしは
裸のまま
一人で眠っていた。



布団の乱れや
シーツの乱れで
あれが
夢なんかじゃなく
現実だったんだと知る。



微かに体に残る熱が
体を火照らせた。



体を起こすと
熱い体液が
あたしのあそこから

こぽっ


流れでる。



暖かい体液
結城さんの精子。



ドロリと少しずつ
あとからあとから
流れ出た。



枕元にある
ティッシュペーパーで
あそこからでる体液を
塞ぐように
ティッシュペーパーで拭って

なかなか綺麗にならずに
何度も何度も
擦るように拭く。



「……ふっ!」



唇を噛みしめ
込み上げる涙。



嗚咽を堪えて
壁時計を見る。



「……亮のとこに行かなきゃ」



旅行カバンの中に
昨日入れた筈の
ピルを飲もうと探した。



毎日朝には
飲むようにしてるから……。



早く飲まないと……。



「……?」




どうしてだろう?
早く飲まないとと
思って
気が焦るのか

思うように探せない。



「……っ!」



カバンの中を
探っているうちに
気付いてしまった。



あたしが入れた
順番通りに
衣服が入ってない。



それはつまり……。



結城さんが……?
意図的に
あたしのピルを
奪ったということ……?



まさか……?



━━ゾクリ。



背中が泡立つ。



思わず両手で顔を塞いで
俯いて
体中の力が抜けた。



……どんな顔をして
亮に会えばいいの?



ピルは普通では買えない。



普通は産婦人科。
あたしの場合
インターネットで
病院を調べて
定期購入をしていた。



どうする……?



それよりもまずは
お風呂に入らなきゃ……。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ