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委員長はエッチでした

第12章 真夜中のおしおき





「待っ…てっ!亮……っ?」



ぷつり
ぷつり


するすると
器用にボタンを外されて
背中に腕を回して
ブラのホックも
素早く外された。



じっと明るい部屋の中で
鋭く見つめられる。



「胸元に赤い痣……、
まだ、新しい痣だ……、
それから……小さな切り傷、
ナイフのようなモノが、少し触れた
だけかもしれないけど、
胸元にはっきり付いているよ?
……自分で気付かなかった?
痛かった筈だ……っ」



痛かった……?
痛みなんて
分からなかった

ナイフを持って
激しく突かれたから

苦痛と快感を
同時に
与えられたから……?



だから
気付かなかった……?




「やっぱりあの人に……、
あの時に家が……っ」



上半身裸にされて
傷口を優しく
指でなぞられた。



少し焼けつくような
痛みに
顔をしかめると

ゆっくりと
亮の唇が
胸元の傷口に触れる。



ちゅっ



消毒するように
軽くキスをされて



「んっ…」



声を洩らすと
酷く
切ない顔をした
亮と目が合ってしまう。




「彩香さん……、
俺の、家に……一緒に来て欲しい、
俺と……ずっと一緒に、
そうでもしなきゃ……っ」



亮のアパートは
安全なのかな?


亮のアパートなら
結城さんは
来ない?



……そんな事は
ないのかもしれない。



結城さんからは
もう
逃げられないのかも……。



そこまで考えて
首を振る。



あたしは
亮と一緒にいたいんだから。



いつだって
この手を
取りたいのに……!




「彩香さん……っ」



亮の優しい唇が
あたしの体に
キスを落とす。



ひとつひとつ
消毒するように
汚れを払うように

それはまるで
神聖な
儀式のようで
優しく
そっと
暖かい唇を

押し当てられた。



それを何度も
何度も
繰り返す亮。



そうせずには
いられないのかもしれない。



亮の清めのキスを
受けながら

新しい涙が
流れる。



これは
嬉しい涙。



だけど
どんなに亮が
あたしの体を
綺麗にしてくれていても

あたしの体は
本当には
綺麗になんか
なれない。



あたしの体は
とっくの昔に
あの人に
汚されたままで




綺麗な体になんて
なれるわけもないのに。



そんな事しても

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