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委員長はエッチでした

第6章 天使の笑顔





桜木 翔矢さん
大学生の一人暮らし
近所のコンビニで
アルバイトをしながら
大学に通っているらしく

前にビールを
黒崎に差し入れてくれた人は
どうやら
この人だったらしい。


黒崎から紹介されて
にこにこ笑顔の翔矢さん
童顔で
天使のような笑顔

あたしの好みのビールを
そっと
テーブルに置かれて

いっきにテンションが
あがってしまった。



「わっ、ありがとー、
黒崎の家にあるのは、おかしいって
思ってたんだよね?」



翔矢さんは
自分のビールも
持参してたらしく

テーブルの上に
置いて
お菓子まで
並べてくれた。



「ちなみに俺、20歳だし、君らと違って
堂々と飲める訳〜」



お互いにビールを開けて
乾杯とばかりに
ビール缶を合わせた。



ごくごく飲みながら
黒崎は
ジュースの缶を
飲んでいる事に
気付いた。



……なんだか
元気がない。

俯き気味だし
まだ
顔が赤いような
気がする。



「俺、ちょっと、トイレ……」



急に立ち上がって
慌ただしく
トイレに向かう。



「やだ、黒崎ったら、おしっこ我慢して
たのかなぁ?」



首を傾げていると
にこにこ顔の
翔矢さんと
目が合った。



「あれは、違うモノを我慢してたんだと
俺は分かっちゃうんだけどね?
思春期だし、しょうがないよね?」



くすくす笑っている。
首を傾げていると



「優等生なのに、そういうのは、分からない
訳だ〜、亮くんも大変だ〜」



なんだか
馬鹿にされてるような……。



「学校で習うような事?分からない事は、
知っておきたいから、教えて下さい」



ちょっとムッとしながら
軽く
頭を下げると

翔矢さんは
更に
笑った。



「いやいや、それはちょっと、亮くんの
名誉の為に教えられないって言うか〜
面白いね、彩香ちゃん」



むぅ〜
そんな言い方されたら
誰だって
気になるよね?

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