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一之瀬姉弟の日常

第1章 はちゃめちゃでぃず

 夏休みのある日。

「ただいまー」

「おかえ……」

 双子の弟、優也(ユウヤ)が帰宅したかと思えば、横には、女の子。否、人型ロボット。

「あなたに会いに来ました」

 ロボットがしゃべる。

「ど、どうしたのそれ!?」

「沙羅(サラ)姉、驚きすぎ。ほら、最近よくテレビとかでもやってるだろ? 学校の金持ちの友達が買ったらしく、貸してもらったんだよ」

 優也は、さらりと言ってのけた。

「えっえっ? ねぇ、まだ話が飲み込めないんだけど」

「まぁまぁ、そんな気にすんなって。なっ」

 優也は、この上にないくらいの極上な笑顔を浮かべている。

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