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欲望ベイベー

第1章 たまごと俺と相葉さんと日常。





A「にのちゃーん、ゴハン食べよー!」




全く集中していなかったゲームの電源を落として、テーブルに向かう。




美味しそうだと言えば嬉しそうに笑う相葉さん。
コーヒーを淹れ直しながら、
玉子の賞味期限が今日だったとおかしそうにまた笑う。




相葉さんは本当によく笑うんだ。
一緒に過ごす時間が長くなって、俺も笑う事が増えた。
だって、こんな素敵な笑顔をいつも浴びてたら感染しちゃうだろ。




2人で他愛もない話をしながら朝食を食べる。
今日は相葉さんが作ったけど、もちろん俺が作る事もある。




1度和食を作った時、味噌汁が美味しいとえらく感動されてから、俺は和食を作る事が多くなった。
今では味噌汁のレパートリーがすごい事になっている。




つまり。
さっきから俺が何を言いたいのかというと。




晴れの日が好きになったり。

射し込む太陽の光を気持ち良いと思うようになったり。

甘い物を食べるようになったり。

良く笑うようになったり。

冷蔵庫を買い替えようと思ったり。

和食を作るようになったり。




俺の日常は相葉さん一色なんだよ。




もっと言えば。
冷蔵庫だけじゃないからな。




相葉さんの服も増えたから、クロゼットの引き出しも買い足そうと思ってる。
ベッドだってセミダブルからダブルに買い替えようか検討中だ。




A「玉子って美味しいよねー。」




ミモザサラダをのほほんとしながら食べる相葉さんに、ニッコリと微笑む。




俺の笑った顔が好きだと言う相葉さんは、少し頬を染めて笑い返してくれた。




ミモザサラダもフレンチトーストも美味しいよ?
でも今そんな事どうでも良いの。




俺たち、ガキの頃からずっと隣にいてさ、
恋人としてもそこそこ長い付き合いじゃん。




ねぇ相葉さん。




そろそろ、一緒に暮らしても良いんじゃない?






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