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誰も見ないで

第11章 侵略者


職員室の中で、先生が少し控えめな声で俺に話したのは瑞稀君のこと


瑞稀君のお父さんが捕まってしまって、瑞稀君の現住所が俺の家になった

そのこと自体は休み中でも聞いてたらしいんだけど、あんなことがあった後の瑞稀君の様子とかが気になったみたい


「家で落ち込んだりとか、何か変な様子はないか?」
「大丈夫だと思います。よく話しますし」
「困ってることは? 食事なんかの家のことはちゃんとしてるか?」
「お互いほとんど1人暮らしで生活してたので、むしろちょっと楽なぐらいです」


俺がちゃんとどんな様子か隠さずに教えると先生は安心したようにため息を吐いた


本当に心配してくれてたんだ
いい先生だなぁ


最後に先生は


「これからも紺野のことよろしくな。渡辺も、何か困ったことがあったらちゃんと言うんだぞ」


と言われて、帰っていいと言われた


「失礼しました」


一応一声かけてから職員室を出て、放課後の人がいない廊下を歩きながらちょっとにやにや笑ってしまう


だってなんだか、俺の好きな人を想ってくれる人がいるのってなんだか嬉しくて

先生のこと、別に嫌いでもなんでもなかったけど
今回のことで好きになっちゃったな

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