誰も見ないで
第13章 好きになんて(サイドストーリー2)
いつかの学校でのことを思い出させる展開についパンを見つめてしまう
急かされるように口元に近づけられて、小さく口を開けるとゆっくり口の中に入れられた
「美味いか?」
「……はい」
咀嚼しながら小さくそう返すと、嬉しそうに笑う相原大和
これにもなんだか胸がざわつくんだから、随分重症だ
「ほらもう一口」
「……」
「ははっ、偉いな」
馬鹿にされてるのがわかってるのになんとなく反発する気になれなくて、ひたすら与えられるパンを食べる
意外と食うのな、とか言われながら2人で3つのパンを食べきると、何故か頭を撫でられた
「ちゃんと食ったな」
「子供扱いしないで下さい」
ついそう口から出すと、一瞬きょとんとした相原大和は
「してねぇよ」
と言ってから俺にキスをした
「ちょっ……!? んむ、ん……」
頭の後ろをがっしりと手で押さえられて動けない俺は、ただ普通にキスを受ける
「はっ……こんなこと、子供にしねぇだろ」
「………………男にもしませんよ」
悪戯っ子のような笑顔を見せる相原大和に、小さく毒づく
「確かに普通そうだな」と笑われたことに、なんだか俺も笑いそうになった
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