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初恋

第1章 雨の日の



公園の滑り台からは、小さな川みたい水がドバドバ流れてて


砂場にはグジャグジャの泥水が溜まってた。


俺は、大声出してぬかるみの上をがむしゃらに走りたい衝動に駆られて……でもやっぱやめといた。


誰かが警察に通報したら、病院まで連行される。


だから諦めた。


膝の上に置いた自分の手を、眺めてた時



──



君が、現れたんだよな。




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