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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第7章 守りたい・・・

紙の上に吐き出す…

それ以外に
誰かに自分の気持ちを

悲しい気持ちや苦しい気持ちを
吐き出す事も必要じゃないかと
思ってた。



泣いている姿は痛々しい。

だけど

泣く場所がない…泣き方を忘れた


そんなことよりは
いくらかマシかもしれないから。










これを境にだろうか



マリアはぽつぽつと
話をするようになった。




もちろん不要に会ったりすることは
ないから、時々だけど。





少しは、良い進歩…



いや矛盾して



悪いことだ・・・



だってそれは


マリアが俺の所に
逃げてくるってことは



家で辛い目にあってる・・・

頻度が上がれば上がるほど
それだけ彼女が悲しい思いをしている
ってことだ。



再会するということは


その事実を象徴していることだから。

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