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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第15章 命の・・・重さ


『・・・フゥ・・・さて、と』


マリアが深呼吸して
キリっとした表情に変わった。




・・・しっかりしなくちゃ


冷静にならなくちゃ・・・



きっと、そう思ってるカオ。




『お店に…電話してくるね?
~ヤバイなぁ…忙しい時間帯に
やっちゃったぁ…。参ったなぁ~…』




『なぁ…マリア』




『明日・・・すぐに病院に行ってくるね』




『・・・』





『弁護士さんにも、連絡しなきゃ…だし

話は・・・それからで』





『・・・うん』






『ゆぅちゃん…今日は本っっ当に
ご迷惑おかけしました…!!

本当…ごめんなさい!!
来てくれたのがゆぅちゃんで…助かった。

ありがとう…』





アタマ切り替えて…って風に

シャキっとしようとしてるマリア…。




まったくシャキっとせず

付いていけてないのは俺…。








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