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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第18章 捕らえられた・・・かごのとり

トントントン・・・

非常階段をひたすら降りる




『マリア…ちなみにココ
裏手から出れるよな?・・・鍵とか(汗)』




『うん・・・一度だけ
エレベーターの点検の日に使ったことある

内側からなら鍵は普通に開くから
出られるよ

表のエントランス通らなくて良いし
助かった…

ふふ・・・さすがだね、ゆぅちゃん』






裸足の怪しい二人組が
管理人の前を堂々と通るのは
少しばかりマズイからな?






マリアが・・・やっと

ほんのちょっとだけ笑った







マリアを・・・かごから

出すことができた











『スゥ~~・・・』




マリアの・・・クセなのかな



かごから脱出・・・

マンションを後にしたマリアは
多分無意識で

目を閉じてゆっくり…
体内の空気を入れ換えるみたいに

深く…ゆっくり深呼吸していた








裸足だし…人目にあまりつきたくない

急いでタクシーを探した







『マリア・・・行こう』



日差しが強くなってくると
アスファルトの上を歩くのはキツいぜ?




『うん・・・っ』





息苦しさから抜けられたのか
マリアはまた笑った



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