マリア
第1章 葬送曲
「まだ、イカせるわけないじゃない?」
さっきよりもやや上向いている俺のモノの根元を握りしめ、智は笑った。
「翔くんのすべては僕のもの。」
俺の目を見つめたまま立ち上がり俺の手を掴んだ。
「僕のすべては…翔くんのもの。」
そして、俺の人指し指を掴み口に含み音を立てて吸い上げた。
「はあっ…もう…」
智の口から指を引き抜いて、慌ただしくベルトを外し下着ごとズボンを取り去った。
そうして、智に後ろを向かせ壁に手を付かせて腰を掴んだ。
「もうっ、翔くんてば、せっかち…あっ」
白濁が滴り落ちる俺のモノを、十分に慣らしていない智の後孔に押しあて、一気に貫く。
「あっ……っあ…んっ」
智が切な気な声をあげ顎を逸らす。
俺のモノが全て智のナカに埋め込まれて、
智の耳元で大きく息を吐いた。
智「動いて…翔くん。」
首だけ動かし向けられる濡れた瞳。
智「お願い…」
重なる唇。絡まり合う舌。
蛇口から滴り落ちる水音に淫靡な水音が重なる。
智…
君の全ては俺のもの…
そして、
俺の全ては、君のもの。
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