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七年恋慕

第3章 7年前…

「う~ん…、なんて告白しよう?
『…好き!!!』だと、なんか足らないしなぁ…。」


私は放課後の廊下で一人、悩んでいた。

「あ!雨…降ってる。そういえば、傘を教室に置いてきちゃった!!! 取ってこなくちゃ!」


私は急いで傘を取りに、教室へ戻った。

教室のドアの取っ手に手を置いたとき、教室の中から、数人の男の子の声が聞こえた。



「龍太郎、お前さぁ…モテすぎ。俺も告られてーよ!!」



―龍太郎?てことは、龍太郎も教室にいんのかな…


龍「…別に、そんなんじゃねぇと思うけど。」

「うわぁ…うざいよ~龍太郎。」

「てか、龍太郎…あの子に告られたんだろ。」

龍「は?誰に?」

「だから~学年1の美少女に!!」

龍「あ~、あれか…。別になんともなってないし。」

「てことはお前…振ったの!? …まじありえねー」


―あれ?その子って…前に噂になってた? …振られちゃったんだ、あの子。あんな美少女でも。


「お前さぁ…誰ならいいわけ?」


「あ!あの幼なじみのハーフの子とかは?」

龍「…は!?」

「あ~、俺も前から気になってた。そこんとこどうなの?」

―え!!私の事!?


龍「なっ!べ…別にあいつの事なんとも思ってねぇし!!」

「ニヤニヤ)おっ!その反応はもしや~???」

龍「バカじゃねぇの! 俺…
『あんな…普通じゃありえねー、目を持った女なんて…ごめんだから!!!!!』」



















―え…?


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