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暗がりの中の灯火

第2章 Rose Ber

 どれくらい歩いただろう……? わからない。

 ふと灯りが見えて、私は足を止めた。一軒の店。私は看板に目を向ける。

【Rose BER】

 BERという響きが魅力的で私は店に入った。

「いらっしゃい」

 店にはバーテンの服で、黒髪に黒縁眼鏡、180センチくらいの身長の高い男性がいた。

 私は扉の前で立ち止まる。初めて感じる雰囲気。緊張する。

「どうぞ、座って下さい」

 男性に進められ、私はカウンターに座る。

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