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光の道

第14章 いやだ、死にたくない




「やっぱり俺がいく」

そう佐藤くんが呟いた。

『ねぇ、芦田さん。起こしちゃだめかな?』

私はふとそう言った

だって、危険を犯して佐藤くんが行くよりは、芦田さんが起きてフォローしながら自分で降りた方がいいに決まっている。

だけど、しかし…

「起こして…、大丈夫か?」

佐藤くんは困った顔でそう言った


そう、問題はそこだ。
芦田七海が起きて騒がずに落ち着いていられるかどうか…

それは考えなくても答えは分かっていた。

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