
光の道
第5章 佐藤海斗×寺島雅也
それから雅也は何かと俺に絡んできた。
それは、最初はうざったかったが、月日が流れていくにつれ、俺は雅也とよくつるむようになった。
中学に上がると、同じサッカー部に入り、クラスは一緒にはならなかったが、それでも俺らはよくつるんでいた。
悪いこともした。一緒に授業もサボったりもした。もちろん取っ組み合いの喧嘩もたくさんした。
だが、大抵殴り合いで解決して後で笑い話になっていた。
高校だって、志望校が被るぐらい俺らは以心伝心していたと思う。
親友だった。
それのはずなのに…。
雅也、なんで…、
いつまでも、寝てんだよー…。
