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光の道

第8章 1日目終了



そこには体育座りをした佐藤くんがいた。

佐藤くんは下を向いていた顔をゆっくりとあげた。
横には寺島くんが寝かされたままだった。

上げた佐藤くんの顔は、いつもの明るい笑顔ではなく死んだ目をしていて笑みなど1つもなかった。


私は黙って佐藤くんの隣に座った。


「…。」

佐藤くんは黙ったまま私を見たがまたすぐ視線を外した。


『…。佐藤くん。』

私は、思い切って佐藤くんに話しかけた。

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