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腐男子恋愛日常-Last world-

第1章 ~プロローグ~

◇全焼した日向(ひなた)家の前◇

「くそッ…!」

日向家の前に着くと、周りには何台かのパトカーや10数人の警官達、それから野次馬達がいた…。

「歩(あゆむ)、真(まこと)ぉおおおおお!!」

「何で…!」

歩と真の両親と思われる2人が、全焼した日向家の前で泣き叫んでいた。

「歩…?」

両親が、帰って来るまでの辛抱って言ったじゃねえかよ…!

両親達の近くに、キャリーバックや横長い手提げバッグが置いてある。

歩と真の両親は、さっき帰って来たんだろう…。

俺は、この場から少し離れる。

◇道中◇

「歩、何で嘘なんかついたんだよ…!」

何で、嘘なんか…!

「……歩…。」

俺は、このまま家に帰った。

それからの俺は、歩が死んだ事実に苛まれながら日々を過ごす。

俺が元気なく日々を過ごす事に、歩は納得しないだろうから学校や友達、両親達がいる時は無理して元気に過ごした。

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