君のKISSに夢☆CHU
第14章 翔大のお願い
「…しょうがないなぁ。今回だけだよ。」
私が返事をすると、翔大の表情がパァーッと明るくなった。
「サンキュー!助かるよ!今日は俺のおごりだから、たくさん飲んで。」
ご機嫌な翔大を見て、良かったと思う反面、不安も募る。
私なんかが雑誌のモデルをして、大丈夫なんだろうか?
普段からスタイルとか、色んな事には気をつけてはいるけど、不安だなぁ。
「私なんかで、大丈夫?」
「桜音でダメなはずないじゃん。桜音ほど可愛い人、なかなかいないし。」
真顔で翔大が言うから、そんなに不安がらなくても平気なのかな?と思い始めた。
「そっか。ありがと。」
こうして翔大と私がカップルとして、雑誌の撮影をする事が決まった。
もちろん、あの兄弟には内緒で。