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サバイバルやってみた話

第4章 パカーン

「いよっ!!」


『パカーンッ!!』


 これが三回聞こえた。



 どうやら、なにかにカエルを、思いっきり打ち付けてるようだ。



 北岡、グロッキーになった3匹のウシガエルをビニール袋に詰め、カエル血を浴びたシャツのまま車に乗った。


 気がかりなのは、一点だけ赤く染まったアスファルトを見たが、あれは誤解を受けないか?


「あれは、血抜きをしたあとや」


 そこでするな!


 どうやら、固そうな木に、カエルの両足つかんでフルスイングしてたらしい。


 いや、食べるためとはいえ、それはありなのか?


 まあ、ウシガエルにはなりたくないな。


 で、喉元にナイフで切れ目を入れ、血抜きをした。


 つまり、アスファルトの血溜まりはカエル3匹分の血抜きした跡。


 どうでもいいが、カエルは舌を出して袋の中で、裏返ってる。


 その目がこっち向いてるんだよなぁ……ちょっと嫌だ。


 しかもだ。北岡は運転しながら、膝の上にカエルが入った袋をのせてんだよ。


 よく、のせれるなっ!!


 気持ち悪くないか!?



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