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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第4章 素直な心

カンナの好きなヤツ・・・それは




『私は・・・・好きだけどね』





『・・・~~』



耳にする、その一言一言が

なんか知らないけどさ

オレの心を締め付けるんだ









『・・・嫌われちゃってるみたいなの私』






『・・・』







カンナは寂しそうな笑顔を
くしゃっと…いつもの笑顔にかえた





オレは…つい





『・・・どんなヤツだよ、その男』







『え・・・・?』







〃罰当たりなオトコ〃・・・なんて

オレは…思ってさ







『う・・・ん・・・・~~そうだね

初めの印象は…なんか恐そうっていうか

無愛想な感じなんだけど・・・・』






『・・・』




カンナは…今度は顔を赤くして

ソイツの事を語り始めた




オレは…ソイツの解説を

求めたのではないんだけどさ・・・






・・・乙女全開

みたいな




キラキラした目ぇしちゃってさカンナ






見て・・・らんないんだけど?









『やさしくて・・・あ、でも

ちょっと不真面目で(笑)

ちょっと…不器用そうで…あはは♪

でも・・・やっぱり、すごく

根が真面目って言うか

あったかい・・・・やさしい人かな』







『・・・なんだソレ』







『ふふっ・・・そんな感じかな』






なんだか知らないけどさ

そんなヤツって・・・







『ただの…バカなオトコじゃん』






『え~・・・・(笑)

バカ・・・ではないよ、きっと』






『や・・・そういう意味じゃなくて』





『???』






『・・・ソイツが、なんで

お前を嫌うのかは知んないけどさ

お前のこと・・・・知らないなんてさ

バカじゃん・・・?』





『???』






カンナに…想われてるのに




そっぽ向いてるなんてさ




罰当たりで・・・バカなヤツ







なんて


なんでオレが…そんな事を言うんだよ

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