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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第5章 素顔の君

『ケイゴ・・・』


『ん・・・』




カンナの涙を拭うように

カンナにキスする








『・・・~~』


『っふふ・・・マズ(笑)』





髪の毛や…顔にまで

黒板消しの粉が飛び散っていた

カンナの唇は




粉っぽくて

クソ不味かった・・・(苦笑)









『ん・・・ごめん』


恥ずかしそうにカンナがうつむく






『ん・・・ほら、顔あげな』





ポケットに手を突っ込むも

ハンカチがないぜ




ポフポフ・・・グリグリ





手とシャツの袖で

カンナについた粉を振り落とす






『あり・・・がとう』



『カンナ・・・帰ろう?』







『・・・~~』




『カンナ・・・』






『・・・』






『カンナ・・・ごめんな』






ひとりで、辛い思いをさせた







『オレ、知っての通りのバカだし

お前みたいに頭良くないけどさ』






『・・・』






『バカなこと……して

またお前に呆れられるかもしんないけどさ』






『・・・』





『カンナのこと・・・ちゃんと』







『ケイゴ?・・・』








『カンナのことだけは

オレが・・・ちゃんと守るから』


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