テキストサイズ

Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第6章 夢をみる・・・

とんだDVカレシ…女の子を

地面に叩きつける?



浴衣美女を投げ飛ばすのは

素行不良のデカ男?





・・・なんて


新聞の三面記事にでも載るのか???





なんて

子どもなりに

焦ったりはしたけどさ・・・






って・・・だからさ




そういう状況じゃないのね





わかってるでしょ






~~~~~~~~~~~~~~






『ハァッ…ハァッ…ハァッ』





『・・・』





ずぶ濡れで

ぐちゃぐちゃに着崩れたカンナが

目をパチクリさせて

オレを見上げた







『そ…っ・・・そんだけ

ずぶ濡れになれるなら

少し頭冷やせよバカ!!!』






『・・・ケイゴ・・・あたし』






『溺れてる人間の力ってのはな

想像するよりとんでもないんだぞ?!

無茶して飛び込んで!

助けるハズの人間が・・・っ逆に……』






『・・・』






『そんな話くらい

イヤでも聞いたことあるだろうがっ!』







カンナに・・・もしもの事なんか

あったらいけない




オレは、カンナを止める事に

ただ必死だった







『ごめん・・・』






『・・・っ』






『ごめんなさい・・・っ・・・っ』





カンナは座り込んだまま

水か涙かわからないくらい

顔をぐちゃぐちゃに濡らして

涙ぐんでいた




それでいて・・・それでも




河の方向に目を向ける








『~~・・・ったく』






オレは再び

ため息をつく間もなく






『カンナ!とりあえず動くなよ?!

絶対だぞ!!いいな?!』





半ばカンナに怒鳴って



近くの屋台に走った






『すみませんっ・・・!』





屋台のおっちゃんに

頼んで・・・って言うより

ほぼ勝手に



デカいペットボトルを

むしりとるように借りて



中身を捨てながら川へと走る











『ぁ~~・・・くっそぉ・・・!

やればいんだろ?!やれば!・・・』







なんでいっつも

こうなるんだよ?




コイツといるとさ

ストーリーメニュー

TOPTOPへ