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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第7章 過酷な試練

そんなオレに



オレに出来る事と言えば・・・?




・・・



・・・





オレは、ガラにもなく

見舞いに行っては

カンナと一緒に∥勉強∥したりしていた






オレが・・・???





・・・・・・そうだよ


(笑)




文句ある?






~だってさ・・・







『ぅ~~~、留年は・・・

避けたいなぁ~~・・・』




少しため息つきながら

つぶやくカンナは




やっぱり相変わらず、前向きで



努力家だから・・・。





その過酷な状況にいる




そんなカンナと




オレは

代わってやることも出来なければ




手伝ってやることも…出来ない






それくらいしか



これくらいしか・・・ないじゃん




オレが・・・今、できること。







だからってさ・・・






『カンナ、お前さ・・・

よくやってられるよな、こんな状況…』





褒め言葉の・・・つもりだった





少し…(だいぶ)

言葉を間違えた気はするけど




過酷な試練に

正々堂々と立ち向かうカンナを

本当は・・・もっと

心から・・・讃えたかった









『…∥乗り越えられる∥から・・・』






『ぇ…』





そんなオレの気持ちを

汲み取ったかのように

カンナが言葉を返して来た








『乗り越えられる試練しか

与えられない・・・』





『・・・』






『乗り越えられる人にしか

試練は・・・与えられない』







『・・・』







『とかって?言うじゃない♪?』












初めて聞いたっての・・・。





でも…なんでかな




めちゃくちゃ・・・




めちゃくちゃ




説得力がある




そんな気がした。





同時に感じてた



それは…コイツが言うからだ。







カンナ・・・




コイツ・・・つよいヤツだ。





知ってたけど

ホント・・・つよい子だ。





だから・・・大丈夫





大丈夫に・・・決まってるよ





カンナの一言が


当たり前に

そう思わせてくれた。

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