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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第10章 新たな未来へ・・・

『ねぇ・・・ケイゴ

今年も咲くかなぁ?』





『うん・・・?』





自宅で療養中のカンナが

窓の外を眺めながら

やわらかい笑顔で言う






『∥ひまわり∥・・・っ』






くるっと振り向いたカンナの



その笑顔の眩しさは



ちっとも変わってなくて



オレはドキッとするんだ







『ぁ・・・あぁ、咲くんじゃない』






『うん・・・っ』







『オレ…見てきてやるよ』






『・・・』







『って・・・ちがうよな』







『(笑)・・・』





無意識に出たマヌケなオレの一言に


カンナは少し寂しそうに


それでいて、おねだりするような


少し子どもっぽい笑顔で笑う






闘病で、すっかり体力も落ちて

体も弱ったカンナは

色んなものに感染する危険があるから

むやみやたらに外出は出来ないんだ



だから・・・

咄嗟に言ってしまった事だった。






そんなカンナを置いてきぼりに

世間は・・・もうすぐ夏休み





高校最後の夏休みを

迎えようとしていた

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