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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第10章 新たな未来へ・・・

『∥君だけを みつめる∥・・・』





カンナが微笑みながら

一輪のひまわりにそっと手を添えた





『・・・』





『それから・・・

∥あなたを・・・幸福にする∥・・・』








『花言葉って…ひとつじゃないのかよ(笑)』







『ふふっ・・・色々あるんだよ

あとは・・・ね・・・』





ちょこっと頼りない足取りのカンナが

ひまわりに添えていた手を

両手に変えて・・・そっと




チラリと…オレを振り返りながら






『∥あなた∥は・・・』







『え・・・?』






不意にその動きに

目線がついていくオレ






くるっ…



カンナがこっちを向いて


オレに向けて風を仰ぐように


両手をそのまま天高く・・・


大きく広げた。





ニコリ・・・






『∥あなたは・・・素晴らしい∥・・・!!』









フワ・・・っ






カンナの言葉…そして

その満開の笑顔と共に




一筋、風が吹いた気がした。







『・・・っ』




ドキ…って

オレの心臓が鳴るのは




太陽がまぶしいから・・・



いや・・・花が




それとも・・・目の前にいる

彼女が




まぶしいからかな・・・。

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