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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第12章 花の命・・・

『・・・』





これが・・・キャンパスか





・・・なんて




入学式を終えたオレは


大学の広いキャンパスに


ボケーっと・・・突っ立っていた





自分にだけは永遠に無縁な場所


…そんな風に思ってたから




見たこともなければ

想像だってしたことがなかった




まさか・・・よりによって

このオレが

こんな場所に来るなんてね(苦笑)




そんな感覚かな







・・・それは良いとしてさ








『カンナ・・・オレ聞いてねぇよ』







『・・・なにを?』







ドライブがてら連れ出して

助手席に乗せたカンナに

とっても素直な気持ちを?

ぶつけてみた・・・







『卒業すんのに∥6年∥もかかるなんてさ』









『・・・は?』









『大学って…4年じゃなかったっけ?』








『さすがに・・・いくらなんでも

本気で言ってないよね?ケイゴ・・・』








横目で見たカンナは

まばたきもせずに青ざめていた(笑)







『マジかよ~・・・キッツ

6年も勉強なんかしたら

オレのノーミソ溶けて消えるし』








『・・・もう十分、溶けてるかもね』








・・・


・・・・・・






『『・・・ぷっ…!!』』







車ってイイね




二人だけの空間だからさ

なに喋っても

気にしないでいられるし




なんとなく?出来ない話も出来るし





何よりは

ライフスタイルの変わったオレたちが


少ない時間でも気軽に会うことができる





免許とっておいて良かった

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