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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第12章 花の命・・・

まだ自分の食いぶちも稼げないオレが
【忙しい】だなんて言ってるのって


なんともナマイキなもんだ(苦笑)



忙しい、とナマイキを言う今の生活が

一体だれのおかげであるのか



特別考え込んだのではないけど



ふと、頭の中に

先生や両親・・・友達

色んな人達の顔が浮かんだ。





『今度会いに行っちゃおうか?♪』



カンナがくるっと振り向いて微笑む





『クス・・・あぁ・・・そうだな』




落ちこぼれの神様みたいなオレの

無茶苦茶な相談を

ため息ひとつつかずに

真剣に聞いて、精一杯

一生懸命に後押ししてくれた先生




バタバタと忙しなく過ぎる毎日に

ろくに挨拶もしないまま

卒業したんだよな





『先生ね…この春に結婚したんだよ♪』



『マジか?!』





『ふふふっ・・・来年には

退職するみたいなんだ・・・~だから』





『・・・土曜だし、まだ学校に

いないかな?先生・・・』






『行っちゃおうか?♪』





オレとカンナは…思いつきのように

行き先をくるっと変更して





母校・・・


高校へと足を進めた

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