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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第12章 花の命・・・

覚束ないながらも毎日を過ごしていれば
それなりに、その生活には慣れていく

中々時間に余裕も持てない中で
オレとカンナは

合間を縫っては少しだけ出かけたり

まぁ、コンパやサークルだって
言ってる子達みたいに行かないけど

素朴に過ごす…僅かな時間を
一緒に楽しんでいた


週末にカフェにでも行ければ
まだ気持ち穏やかな方ってくらいだ




『ケイゴ~…なに飲む?』


『ん~…カフェオレ』




飲み物を注文して

他愛もない話をして

頬杖をついてのんびりしている




そんな時









『ケイゴ~…なに飲む~?』






『・・・』





え・・・?




少し外を眺めてぼんやりしてたオレは

聞き間違えか、と思いつつも



妙な焦燥感でビクッとして

カンナの方を向いた






『・・・カンナ?』




『・・・~』








『・・・カンナ・・・なに』




『え・・・?・・・~』







カンナのやつ

勉強のしすぎで寝不足でもしてるのか?





だって・・・






『今・・・注文・・・したばっか…だろ?』







『・・・』

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