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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第12章 花の命・・・

『・・・~』



『ぇ・・・』




フンっ、とかって
鼻息でも鳴らされたような

良い度胸してるな?とでも
嫌みでも言われたような
わかりにくい仕草をすると



手招き…なんて勿論なく

顎で同行を促す仕草をして

その医者は別の部屋に入って行った





・・・感じ悪っ。




オレは涙を目にいっぱいためる
カンナのお母さんを待合室に残して

その担当医の後について部屋に入った






『・・・』


『・・・失礼…します』





ペタン… …ペタン…



医師がおもむろに

レントゲン写真を並べて写し出す





『これは以前の…発病時のもの

…その経過がこれ・・・◯△の治療後に~…

それからこれが…3ヶ月前・・・そして』





『・・・』




所々…と言うか、ことごとく

使われている言葉は

オレには全くわからない言葉だらけ





『フゥ……』



ハッタリを確信に変えた医者は

呆れた顔をしているのか(無表情だし)

なにもわかってないオレに

嫌みっぽくため息をついて

レントゲンの照明を落とした





『そういうことです』



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